幕末。
二人の男が荒井の屋敷を訪れる。
あらかたの物が奪われたその屋敷に
残されていた梅の花。
その花びらを拾い上げたとき、
風が鳴り、ひとつの記憶が語り始める。
—戦国の頃、この地に館を構えた
武将・古内主膳正と、
祈りによって生を受けた
彼の娘・梅子の物語。
二人はその記憶へと巻き込まれていく…
本作のルーツ:梅子伝承
戦国時代、荒井の地に 館を構えていた古内主膳正。 その娘・梅子は、病弱のため、 十二歳で亡くなったと伝えられている。 彼女の名残は「梅後(うめご)」の地名や、 観音堂、石碑といった形で 今も地域に息づいている。
