一盃森の長次郎(いっぱいもりのちょうじろう)
ジャンル:民話・伝承
時 代:江戸時代頃
地 域:福島市森合一杯森
題材公演:妖怪遺書
概要
信夫(しのぶ)の三狐の一匹。福島市の森合(もりあい)にある山、
一盃森(いっぱいもり)に住んでいたと言われる。
森合の村の若者の髪の毛を食べてしまうなど、イタズラを働き村人を困らせた。
中には、村人を騙し、長次郎と勘違いをさせて、人を焼き殺させたというような民話も残っている。
殺してしまった村人は、頭を丸め僧になり、その村には髪のある若者がいなくなってしまったという。
現在は、一盃森にある「長次郎稲荷」に商売の神様として祀られている。
<以下、一盃森の看板より引用>
一盃森長次郎稲荷 [IPPAIMORI CHOJIRO Shrine]
信夫山の権坊狐(ごんぼうぎつね)、石ヶ森の鴨左衛門狐(かもざえもんぎつね)とともに「信夫の三狐」と呼ばれた一盃森の長次郎狐がすみかだったほらアナに祀られています。 長次郎狐は大変ないたずら狐で、村人を困らせたと民話に伝わっています。いつのころからか商売繁盛の神として信仰されるようになりました。 平成23年(2011) 森合史歴史資料保存会
劇団120◯ENの作品では?
第9回公演「妖怪遺書(ようかいいしょ)」の主人公。
村の若者の髪の毛を食べてしまうなど悪戯を働いていた。
人間の「ねね」と恋仲に落ちるが、日頃のいたずらがたたり、
「ねね」が長次郎と勘違いされ、村人から殺されてしまう。
長次郎狐はその後、「妖怪遺書」に取り憑かれ、亡くなるが、
その亡骸はねねと彼の願いどおり一緒のお墓に埋められた。
関連場所へのアクセス
■一盃森 長次郎神社
住所:福島県 福島市 森合一盃森 18-5
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